Monday, December 24, 2018

心と体の刷新準備月間としての師走の過ごし方:師走のクリスマスツリーと門松に目を向ける心の余裕




一年の締めくくりの月である師走は仕事だけでなく、忘年会やクリスマスパーティーなどと、いろいろな面で忙しく、思ったよりもストレスとなります。また、学生にとってこの月の前半は期末試験などで大変な時でもあります。しかし、こうした年末特有の烏兎匆々さの中で忘れがちなのは師走という月はただ忙しい月ではなく、心と体を清め刷新する為の準備の月でもあるということです。そして、ここでいう刷新とは、新年を清々しい心と体で迎えることであり、また、キリスト教徒にとって、新年の到来よりもすこし先に、キリストの降臨の記念日、キリストの誕生日、を清らかな心で迎えるということでもあります。

キリスト教徒はクリスマスの準備期間である降臨節の間、洗礼者ヨハネが叫んだように、罪の告白をして、懺悔を行い、それまでの誤った生き方を改め、新たな決意でもって心を“洗礼”することで清め、主、キリスト、の降臨を記念する日、つまり、クリスマス、に臨みます。ある意味では、キリストの降臨を清い心と体で臨むというクリスマスの心は、日本の伝統的なお正月の心、つまり、身も心も清めることで新しい年の到来と共にいらっしゃる歳神や七柱の福の神、つまり、七福神、を迎える心と相通ずるものがあるかもしれません。こうした意味において、日本の伝統にある松の内の期間はキリスト教の習慣における降臨節のようなものだと考えてもいいでしょう。

キリストも七福神も、私達に福をもたらす為にはるばるやって来ます。とりわけ、キリストは宇宙の創造以前から存在しており(ヨハネ17:24、2ティモテ1:9、箴言8:22-31)、つまり、およそ2,000年ほど前にベツレヘムの近くの動物小屋でイエスという人間の肉体でもってこの世に現れた時よりも計り知れないほど前から存在していたんです。だからキリストがこの世に降臨するまでの時空的な道のりはまさに無限といってもいいような距離なのです。それを思っただけでもキリストが私達に福音の喜びを伝え、私達を救う為の愛の想像を絶するような計り知れなさを感じ、感謝せざろうをえませんね。キリスト様、こんな罪深き私達のことを思って天地創造よりもはるか以前からの道のりを乗り越えて、穢れなき乙女マリアの体を通して私達との交わりのうちに福音の喜びを伝え、アダムとイブによる原罪以来、神から切り離されてしまっていた私達を再び神の元へと導き、救う為にやってきたとは、なんとお礼を申していいのか。。。でも、キリストにとって形だけのお礼なんかよりも、彼が説く福音の教えを心から受け入れ実行することが私達にできる一番の“お礼”です。

こうした意味では、キリストという人間の姿で降臨する神は、歳神や、宝船でやってきて幸運をもたらすといわれる七福神よりも遥かに手ごたえのある福を享受できますね。
キリストも七福神も、年末のイライラしたストレスだらけの心では到底迎え入れられませんね。だからこそ、しっかりとした自律性でもって師走という月を乗りえていかねばなりません。

毎朝のお通じがないと健康に悪い影響を与え、食欲も減退し、おいしい食べ物ですら受け入れられなくなります。これと同じように、忙しいからといってストレスを溜め込むと、自律神経の機能に障害がみられ、心身的な“便秘”をきたしかねません。そのような状態にある人のところへキリストであれ、歳神であれ、七福神であれ、福をもたらす神様はやって来ないかもしれません。とはいえ、新しい年は容赦なくやってきますが。。

排便を毎日することが健康維持の為の大切な要素の一つであるように、ストレスを溜め込むことがないように、どんなに忙しくても、定期的にストレスを“排泄”できるようにしておかねばなりません。そうでないと、クリスマスであっても、元旦であっても、旧年以来の心の垢が持ち越され、雪ダルマ式に増えていくだけでしょう。垢だらけの心ではキリストすら、七福神ですら、迎え入れられません。まあ、そうした汚れた心を好んでやってくるのは疫病神とか悪霊のような厄介なものかもしれません。しかも、イライラが爆発したり、落ち込んだりするようになります。新年早々、これではこまります。

何だかんだと目まぐるしく忙しい月ですが、どうか、俗世の雑音や振動に心を流されないように、自律神経の機能が衰えないようお気をつけください。そうすることで、まわりがどうであれ、あなたの心はいつも安らかであり、心の垢が溜まることもなく、清々しい気持ちでキリストの降臨を祝い、新年の到来を祝いながら七福神も大歓迎できます。

クリスマスセールや年末セールがどうのこうのということよりも、クリスマスツリーや門松といった、福をもたらすキリストや七柱の神の到来を示唆するシグナルに目を留め、深呼吸できる程の心の余裕が持てれば師走という月を、ペースを乱すことなく意義深く乗り越えて、降臨するキリストが象徴する新鮮なエネルギーでクリスマスから大晦日までの年の瀬を渡り抜け、喜びに満ち、リフレッシされた心と体で新年をスタートできます。

Merry Christmas! & Happy New Year!

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