Tuesday, February 10, 2015

皇紀二千六百七十五年、おめでとうございます!



今年は神武天皇による東征、つまり、大和朝廷としての日本が建国されてから二千六百七十五年ですね。





まあ、日本が大和国というより日本国という律令国家として確立されたのは奈良時代でしたが、古事記による神話的な観点からみれば、日本の建国は神武東征に続く神武天皇の即位ですから。そうでないと、日本の歴史、ちょっと味がなくなりますよ。神話的要素をもっと出すなら、神武天皇よりも6代前のイザナミ神とイザナギ神による国産みの話やその娘である天照大神の頃まで遡らねばならないでしょうね。神武天皇即位をもって日本建国とするという考えは、歴史的真実云々にとらわれたり執着せず神話的要素を大切にして歴史を味わう上で調度いいわけです。

そもそも、こうした歴史的感覚は、神話的かつ歴史的な旧約聖書にもその根拠を見出すユダヤ人もが共有するものですから、別に日本人だけに限ったものではありません。

神武東征による日本建国の話は、どことなく旧約聖書ヨシュア記にある出エジプト後の古代ユダやの民がどのようにして神からの約束された新天地をモーゼの後を受け継いだヨシュア将軍の指導の下で確立させたかという話と似通ったところがあります。それに、古事記による神武東征の話も旧約聖書ヨシュア記によるユダヤの新天地の話、どちらの話にも、神の支持がありますし。

数々の困難を乗り越えた建国以来、日本もユダヤも更に様々なチャレンジを乗り越えて来ねばなりませんでしたが、不幸にしてユダヤの国はソロモン王の後南北に分裂し、再統合されることなく、北王国はアッシリアによってキリスト降臨700年以上前に滅び、残りの南王国も様々な外国勢力下でなんとか存続し続けてきましたが、西暦70年にローマ帝国によって滅ぼされ、ユダヤの民は1948年に国連主導で現在のイスラエル共和国が建国されるまで先祖の祖国の地に住むことがなかったのです。

一方、日本は幸いに数々の国難を乗り越えてきました。元寇、黒舟に始まる西洋列強からの脅威、そして、大東亜戦争戦局悪化による玉砕の狂気とアメリカを始めとする連合国軍による国の破綻の危機、更に、平成23年3月11日の東日本大震災という危機を乗り越え続けています。恐らく、これからも何らかの国難が押し寄せるかもしれません。

愛国行進曲にもあるように、“今幾度か我が上に試練の嵐”が襲いかかるかも知れません。しかし、例えそうであっても、大和魂でもって断固と、先人達が代々やってきたように、君が代とその国、つまり、代々続く天皇陛下と国民の国、日本、を守り通すのです。その為には、昭和天皇の玉音放送のお言葉にあったように、“耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ぶ”精神的強靭性も必要です。また、昭和天皇は雪の中、寒さに耐えつつその緑を守り続ける松の姿にこうした日本人精神、大和魂の強靭性を見出し、昭和21年歌会始で次のように詠まれました。

降り積もる深雪に耐えて色変えぬ 松ぞ雄々しき人もかくあれ   昭和天皇御製  松上

このことも覚えておくべきです。

寒い風に耐えつつ美しく咲く梅、雪の重さに耐えながら緑を失わない松、そして、堅くて強い樫の木さえ折ってしまうような圧力をも跳ね返し立ち続ける竹、こうした自然の中に私達の精神的強靭性が見出せ、そうすることで、今幾度かの国難をも天皇陛下と国民共に力を合わせて乗り越えていけるのです。だからこそ、日本は、苔が生す巌のように、千代に八千代に、いつまでも強く美しく存在し続けることができるのです。

あるときはほんの短い間美しく咲き、そしてすぐに散っていく桜のような儚さに見出すもののあはれの心、そして、ある時は、雪に耐える松、寒風に耐える梅、破壊的な力を撥ね退ける竹のような強靭な心、これら双方を持つのが日本人精神、大和魂だといえましょう。

君が代が、千代に八千代に、細石が巌となりて苔の生すように栄えることを願っております。
勿論、皆さんは“君が世”が掛詞であることぐらいわかりますよね。だからこの歌が天皇陛下だけでなく、国民である私達一人一人お互いを敬い、思い合う心を歌ったものであることぐらいわかりますよね。いったい、この美しい歌を“軍国主義的”だなんて言っている、何か特定なよろしくないイデオロギーにとらわれ、そういった考えに執着している人もいますが、こうした人も、やがて大和魂に目覚め、改心し、私達と一緒に日本を誇りに思える日がくることを願います。

古来より代々私達の精神的支柱である万世一系の天皇だけでなく、親愛なる皆様の末永い健康と清栄を願っているのです。つまり、縦と横のつながりを一緒に掛詞にした、簡単であれど、今和歌集の賀歌ある味深い歌なのです。

日本、そしてその文化と精神、それにその伝統、すばらしいですね。これからも、断固として守り続け、大切にし、誇りをもって後世へと伝えていきましょう。そうすることで、私達の、わびさびの質素さの中にあるこの精神的美しさ、にある君が代という国歌の意図する、千代に八千代に、細石が巌となりて苔の生すように日本が栄え続けらるわけですから。そして、こうした日本人精神、大和魂の美しさを世界に人々に広く伝えていき、世界平和へ貢献することも大切ですね。これは、本当の意味での八紘一宇が意図するところでもあるわけですから。

そして、天皇も隣人も共に敬い合う 私達日本国民の純粋な愛国心を一部の政治屋などの軍国主義、帝国主義、全体主義、社会主義、共産主義、天皇機関説などといったものから穢されないようにする努力をも怠ってはなりません。その為には、歴史を常に正しく振り返り、反省し、執着のない良心にそった清い愛国心を武士道精神で維持する力が要求されます。

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